リウマチ性疾患の専門診療を身近なクリニックで
2018年5月1日にクリニックを開院しましたが、早いもので5年が経ちました。大学病院や基幹病院で働いていたときから、リウマチ性疾患や膠原病の患者さんを大きな病院ではなく、クリニックで診療することが目標でしたが、徐々に満足いただける医療が出来るようになってきたと感じております。
リウマチや膠原病は専門医が少ないため、幅広い地域からの患者さんに来院して頂いております。JRの駅に直結していることで、通院が便利との好評を得ている一方で、提携駐車場が少し遠い(徒歩5分程度)という問題点もかかえております。実際に、満車でお待ち頂いたこともあるようです。
生物学的製剤やJAK阻害薬については、市販されているすべての製剤について、導入から維持療法まで行っております。リウマチ専門病院では常識的になってきましたが、当クリニックでも診断や治療判定に超音波検査機器を使用しており、また骨粗鬆症診断にはDEXAと呼ばれる学会推奨の装置を使用しております。専門的診療の反面として、検査費や薬剤費が高くなることがあり、そのことへのご意見も頂戴しております。あくまでも保険診療と学会のガイドラインに準じた治療を行っており、時間をかけて説明するようには心がけておりますが、診療内容を十分にご理解して頂けない場合に、必要と考えた検査や薬剤の一部を実際には行わない(行えない)こともあります。
クリニックでも高度な医療を提供することを目標にはしておりますが、合併症や重症病態の際には、他科の専門クリニックや提携病院への受診や入院をお願いしております。遠方の患者さまは特にですが、近所で「かかりつけ医」を当方とは別にお持ちの患者さんに関しましては、主治医の先生と密接に連携することで、幅広い医療を提供できるよう心掛けております。
このホームページを見られた方や、その家族、友人の方に安心して通院して頂けるクリニックになるよう、スタッフ一同尽力しております。
院内はグリーンや絵画なども飾っており、リラックスできる空間です。
「膠原病・リウマチとは」
< リウマチ治療は新時代に >「膠原(こうげん)病」や「リウマチ」は字面からして、いかにも「難しそうな病気」、「治りにくい病気」の感じがするかと思います。しかし、私が医師になってからの20年間でリウマチ学は進み、患者さんをとりまく環境は相当よくなりました。例えば膠原病の中で最も多い関節リウマチでは、「バイオ」と呼ばれる生物学的製剤の登場で、関節破壊の防止のみならず、病気が治る患者さんも出てくるようになりました。また、皆様によく知られている「痛風」もリウマチ性疾患のひとつで、全身性エリテマトーデスや血管炎などともに、副作用の少ない新しい治療薬が毎年のように出てきております。
このような中、大病院では「リウマチを診る内科医」(リウマチ内科/膠原病内科/免疫内科)が全国的に増えてきています。その反面リウマチ・膠原病専門の内科医によるクリニックは神戸でも数えるほどしかありません。大病院に患者さんが集中することによる、医療費の増大や長い待ち時間の問題は国全体の課題となっていますが、リウマチや膠原病では特に未解決のままです。
私の膠原病診療に関する20年間の臨床現場での経験を、身近なクリニックで患者さんに提供していきたいと思っています。
- 膠原病やリウマチ性疾患の治療に自信をもっています
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私は長らく大学病院や市中病院で、膠原病を専門に内科医をしてまいりました。当クリニックでは、高度なリウマチ医療をクリニックという身近な環境で提供することができればと考えています。「ふしぶしが痛い」、「熱が続く」、「皮疹が治らない」などの症状があれば、ぜひ当院へお越しください。また、重篤で入院治療が必要な場合や関節手術が必要な場合には、迅速に提携病院を紹介させていただきます。
- 精密な骨密度測定が可能です
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当院ではDEXA(デキサ)法と呼ばれる、精密な骨密度検査が可能な装置を導入しております。DEXA装置や採血検査を併用することで早期に骨の状態を把握して、必要に応じた治療や予防を行っていきます。骨粗しょう症は関節リウマチやステロイド治療が原因となることもあるため、当院では特に力を入れていますが、高齢女性には必ずといっていいほど起こる病態でもありますので、「いつのまにか骨折」が心配な方は、いつでもご相談ください。
- 予約患者を優先的に診察しております
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いわゆる3密状態をつくらないこと、待ち時間を少なくすることを目的で、当院では初診、再診とも診察予約をお取りいただけるようにしています。